小規模企業共済の元本割れ、小さな経営者の生活安定のための制度。

聞きました奥さん?!20年未満での解約は元本割れおこしちゃうらしいですわよ!
損しちゃいますってよ!

そんなお話ありますよね。(なんで奥さんなんだろう・・)

ええと、小規模企業共済ってどんなものかというと。
個人事業主や小規模事業の経営者が、お仕事を廃業する時に「再起や生活の安定のための資金作りの制度」なのかな。
ものすごい雑に説明すると、経営者の退職金積み立て制度。

ちょっと思ったのです。
資料を読むとですね、何か数字がヘンテコなんですよ。

うーん。
確かに「小規模企業共済 制度のしおり」には以下のように書いてあります。

出典:小規模企業共済 制度のしおり

12か月以上84か月未満までは支給率 80%、84か月目から6か月単位で支給率が段階的に増加し、240か月以上 246か月未満では支給率100%。
以降段階的に増加し、最高で120%となります。(240か月未満は掛金合計額を下回ります)

たぶん一般で言われている「元本割れてるじゃん!」ってお話はこのあたりが出どころなのかな。

ふむーう。
気になるのはですね、小規模企業共済って所得控除がかかるんですよ。
途中解約したら絶対損させるような制度なのかなぁ・・って、気になってきたわけです。

iDecoもそうなのですが所得控除って、いがーいと大きい。

iDecoを例にすると、月額の掛け金が23,000円くらいのひと(いっぱんのサラリーマンはこのあたりですよね)の場合、年額276,000円くらい積立てますよね。
最近よく目にしますが、楽天証証券さんでも数字を出していて節税効果が80,000円くらいあるそうなのです。
これをどのくらいだーって、数字にしてみると。

80,000 ÷ 276,000 x 100 = 28.98

つまり、全体の28パーセントも投資信託の利益抜きでお得になっているんですね。
これ、スゴいです!!

いや、いまはiDecoの話はいいのですが。
ううん、それでも数字にして見てみるとですね、「あ、結構おとくなんだ・・」って、思ってしまうのです。
言い換えると、iDecoの場合は損が28%以下なら儲けてしまっているのと変わらない。

iDecoスゴイ!

結婚しよう!
ええ、喜んで!

つい最近のコロナ・ショックでだって、多くの投資信託は30%くらい落ちていたりしましたが、もう戻ってますもんね。
元気なのだともうプラスになり始めている始末だし。(REIT?そんな子しりませんね・・)

いや、iDecoの話はいいんだった・・。
うう。
 
 
はいはい。
おなはしを戻しますよー。(どこーい)

小規模企業共済の場合も数字で見てみます。

とりあえずパターン1。
課税対象の所得が200万円で、月1万円の掛け金だった場合。
年間20,700円節税になるそうです。

あ、課税対象の所得というのはですね、税金の計算をする時に色々と控除されるじゃないですか。
保険の支払いとかモロモロ。
所得からそれらの控除を引いて、「これは利益だな」という感じの数字のことです。たぶん。

続けるよー。

先ほどの数字で分かりやすくすると。
年の掛け金:10,000 x 12 = 120,000
年の節税額:20,700

で、これをパーセントにしてみます。
お約束ですがさっきと同じ、こんな式になりますよね。
20,700 ÷ 120,000 x 100 = 17.25

で、上の説明には「12か月以上84か月未満までは支給率80%」と書かれていますから、確かに2.75%くらい損してます。

んん?
これがもし掛け金が増えたらどうなるのかというと。

パターン2。
課税対象の所得が200万円で、月3万円の掛け金だった場合。
年間56,900円節税になるそうです。

年の掛け金:30,000 x 12 = 360,000
年の節税額:56,900
56,900 ÷ 360,000 x 100 = 15.80

ぐぬ・・。
減ってるじゃないか!!きー。

パターン3。
それならば、課税対象の所得をあげてみます。
サラリーマンであれば、これくらいの方もいらっしゃいますよね。

課税対象の所得が400万円で、月3万円の掛け金だった場合。
年間109,500円節税になるそうです。

んー?なんか桁が増えてるよ。
同じように数字で分かりやすくすると。

年の掛け金:30,000 x 12 = 360,000
年の節税額:109,500
109,500 ÷ 360,000 x 100 = 30.41

よし!逆転した!

じゃあもしかして掛け金1万の場合は?というとこちら。

年の掛け金:10,000 x 12 = 120,000
年の節税額:36,500
36,500 ÷ 120,000 x 100 = 30.41

これも逆転!

つまり?
課税される所得金額が400万円以上であれば、掛け金が1万以上でも12か月で既にプラスになっているのです。
上の説明にある「12か月以上84か月未満までは支給率80%」との意味を別の観点からみれば、20%を別で補填できれば100%満額戻ってくるのと同じになるはず。
年ごとの節税額が20%を越えてさえいれば最終的にはマイナスになっていないはずなのです。

ちなみに、課税される所得金額が200万円の場合必ずマイナスになるのかというと・・・。
年の掛け金:70,000 x 12 = 840,000
年の節税額:129,400
129,400 ÷ 840,000 x 100 = 15.40

・・ざんねん。
上限の掛け金7万円を納めても逆転できません。

課税される所得金額が600万円以上はゆるやかにですがお得度があがっていきます。
そこまで劇的にあがるわけではないので、400万円を基準に考えてもよいのかなって思います。

わたしの理解なので間違っているかも知れませんが。

課税される所得金額が年400万円を越え
12か月以上掛け金を納める

この2つをクリアできれば節税効果によって小規模企業共済を解約しても元本割れは存在しないよ!
やったね!
 
 
とか。
計算してなんだよもーって、ごろごろごろーな気分になったんだよってお話。

節税って、お金がもらえるわけではなくて。
支払うお金が安くなる仕組みだから、ついついお得を見逃してしまう。
でも収入が増えない昨今であれば、出ていく税金を少なくするのもオサイフに残るお金を増やす1つの手だよね。

節税がんばろう。