土曜日なのでグローバル・セクターETFを考える2。

何となく土曜日って区切りになることが多いので、将来のこととか、お金の不安とかにょきにょきしてしまう訳です。
もしかして土曜日シリーズってレギュラー化狙ってたりするの?という訳でもなく続き。

さて。
グローバル・セクターETFのお話も区切りよくまとめてしまいます。

前回、前々回でいろいろ端折って説明すると。
何かに集中して投資すると失敗が怖いから世界に分散しようと考えて、バンガード社さんの世界の株式に投資するETF、VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)をコツコツ買い付けていたんだよ。
ある時、「そいえば中身ってどうなっているの?」って調べてみたら、特定の国、特定の業種に入れ込んだ構成でびっくりしたよ。
くらいの感じのスタート地点感。

おさらいになるけれど、VTさんの構成国はこれ。
米国 56.8% / 日本 7.8% / 中国 4.4% / 英国 4.4% / スイス 2.8% /カナダ 2.7% / フランス 2.6% / ドイツ 2.3% / オーストラリア 1.8% /台湾 1.6%

で、セクター比率(業種比率)がこれ
テクノロジー 19.4% / 金融 18.4% / 資本財 13.0% / ヘルスケア 12.6% / 消費サービス 12.3% / 消費財 10.7% / 素材 4.1% / 石油・ガス 3.7% / 公共 3.3% / 情報通信 2.5%

どちらも前々回の記事の数字です。

この数字をまとめると、半分が米国で、テクノロジーと金融と資本財で50%以上を占める構成。
保有銘柄の比率は上位からMicrosoft、Apple、Amazon、Facebook、Alphabet。
 
 
ここまでみてVTさんはセクターが偏っているの?って思いました。
そして、セクターをもう少し均等にできたりしないのかな?もっとバランスのよいETFってないの?って調べてみたら、セクター毎の株式をとまめたETF、セクターETFというものがあることを知りました。やったね。

セクターETFというのは、業種ごとに11の区分に分けたETFです。
・素材
・一般消費財
・生活必需品
・エネルギー
・金融
・情報技術
・ヘルスケア
・資本財
・情報通信
・公益事業
・不動産

例えば、素材セクターETFは。
建築資材、産業ガス、化学品、金属、鋼鉄、ガラス、肥料などを扱う業種の株式を集めたETFです。

例えば、一般消費財セクターETFは。
インターネット販売、ホームセンター、レストラン、小売り、自動車メーカーなどを扱う業種の株式を集めたETFです。
なじみのありそうな有名どころではAmazon、StarBacks、Macdonalds、Teslaが入っているみたいです。

あとは、
資本財セクターは航空や重機、鉄道、防衛、商社などの業種の株式を集めたETFです。
ほかは何となく想像つきますよね。

そうだ、Google先生やFacebookさんは情報通信セクターに含まれます。
みんな大好きDisneyさんも同じ。

ん?Disneyって通信じゃなくない?というと、たぶんここ数年で事業収入の柱をネットでの動画配信や映画事業に移していっている関係かも。
ルーカスフィルムやマーベルの版権を取得したり、ディズニープラスで動画配信事業を拡大していたり、財政が悪化するテーマ・パーク事業とは異なる柱を育てるのが急務になっているといったお話も出てきています。
コロナのパンデミックでさらに加速させるでしょうし、情報通信セクターはそこまで違和感のない配置なのかもですよね。

同じ情報通信セクターのAT&Tはワーナーメディアの親会社で、動画配信事業を行っているそうです。
つまりDisneyがマーベル系なら、AT&TはDCコミックス系という関係になったりします。
NETFLIXも情報通信セクターなので、動画配信関係はここに集まっているイメージかな。

たいへんだ!情報通信セクターを応援しなきゃ!(小声。
 
 
あれ?でも待って。
それぞれ人気とか不人気とかあって、やっぱりお金の流れって違うのでしょ?
Google先生とかAppleさん、税金払わないマンの密林さんとか、いっぱいお金集まってそうだし。
そう考えたらセクターを均等にするよりも、お金を集めるセクターだけを持った方が資産効率よくないの?って疑問もあって。

その考えはあっていて。
最近の流れでは総資産量で果汁を付けた、いや、そんなフレッシュなものではなくて加重計算をして比率の割合を決めているそうです。
資産の大きな企業の割合を大きくする形。上位銘柄の保有率が高くなるのもそのためです。

それらは景気のトレンドが変わらない場合、例えば好景気のまま、不景気のままであればよいのですが、景気のトレンド(傾向)が変化した場合にダメージを受けます。
いわゆる流行で銘柄を固めているので、流行が切り替わった時に在庫処分に苦しむ感じ?かな。

銘柄入れ替えの時期はどんなETFにもあります。
ですが流行が変わったから全部入れ替えというのも「安くなった株を売って、高くなっている株を買う」という行為にあたるため、そこまでドラスティックな変更は行われないようです。(ドラスティックなETFもあるみたいだけれど)
あくまで成績の振るわない会社を落とすくらいなのかな。

つまり各セクターを均等寄りに持つことの意味は。
流行を全力で追いかけることはできないけれど、流行が切り替わった時にも大きくマイナスを作ることなく、それなりの成績で資産を運用でないかな?という考え。

景気毎のよい感じセクターはこんな感じ。

景気サイクルでよい感じになるセクター一覧(トワナナさんがどこかでメモした内容)
・景気回復(情報技術、金融、不動産)
・好景気(一般消費財、資本財、素材)
・景気後退(エネルキー)
・不景気(生活必需品、ヘルスケア、公共事業、電気通信)

補足説明はこのくらいで。

ところがこのセクターETF。
初出はステート・ストリート社さん、人気のバンガード社さんのセクターETFはいずれも米国のみを扱ったものでした。
VTさんは世界を対象とした株式ETFなので、代わりには使えそうにありません。

でも大丈夫!
マイフレンドいないけれど、大丈夫!たぶん。
友達とか物語の中だけの絵空事だからね!

それにブラックロック社さんが、世界の株式を対象にしたグローバル・セクターETFを作ってくれたから!

ででーん。

Ticker Name Base price Total assets
MXI iシェアーズ グローバル素材 ETF 61.79 USD 2.87億 USD
RXI シェアーズ グローバル一般消費財 ETF 118.65 USD 1.90憶 USD
KXI iシェアーズ グローバル生活必需品 ETF 52.18 USD 6.05憶 USD
IXC iシェアーズ グローバルエネルギー ETF 20.06 USD 8.83憶 USD
IXG iシェアーズ グローバル金融 ETF 52.85 USD 2.09憶 USD
IXN iシェアーズ グローバルテクノロジー ETF 230.06 USD 36.93憶 USD
IXJ iシェアーズ グローバルヘルスケア ETF 69.24 USD 21.88憶 USD
EXI iシェアーズ グローバル資本財 ETF 83.51 USD 1.80憶 USD
IXP iシェアーズ グローバル電気通信 ETF 61.97 USD 2.91憶 USD
JXI iシェアーズ グローバル公益事業 ETF 53.54 USD 1.47憶 USD

やった!
流石!運用資産額世界一のブラックロック!

い・・、いち?

あれ?
 
 
資産少なくない?

ステート・ストリート社さんの米国セクターETFが1998年生まれ。
ブラックロック社さんのグローバル・セクターETFが2001年生まれ。
バンガード社さんの米国セクターETFが2004年生まれ。

なーんだ。

生まれが遅いから、って、遅くないし!!
バンガード社さんより早生まれだし!
どういうことなのよ!
みんなわかってる?
世界だよ?ワールド、つまりグローバル、国際的なんだよ!(←あたまわるそう)

もー!!

べ、べべべ、べつに悔しくないし。
は、配当率なら1%以上も上だし。

(トワナナさん調べ)
ブラックロック社さんのグローバル・セクターETFの均等保有の配当率:3.80%
バンガード社さんの米国セクターETFの均等保有の配当率:2.66%
ステート・ストリート社さんの米国セクターETFの均等保有の配当率:2.48%

 
 
ううーん。
何か振り出しに戻った感がゴイスーですが。

ブラックロック社さんのグローバル・セクターETFはあまり人気がないようです。
資産の単位がUSDなので、日本円的には100倍以上として最低でも100憶単位(日本円なら)として高いとみるか、低いとみるか。

経費率が高いところが避けられているのでしょうか。
ブラックロック社さんは0.45%、ステート・ストリート社さんは0.13%、バンガード社さんは0.10%なので経費率だけで見れば確かに高いです。
ただパフォーマンスが出ているのであれば、0.3%の経費率は許容できると考えています。
1%パフォーマンスが違えば利益は0.7%上になるからです。

今度パフォーマンスでも比べてみようかな。
米国と全世界では比べてはいけないのかもだけれど。
ん?バンガード社さん的にはVTIさんとVTさんを比べる感じ?

・・・。

うん、そっか・・。

ちなみにブラックロック社さんでも全世界株式を対象としたETFはあって、iシェアーズ MSCI ACWI ETF(ティッカーはACWI)です。
詳しい説明は省きますが、参考にしている指数がVTさんとは異なりますのでちょっとパフォーマンスが異なるようです。
VTさんが連動する指数はFTSE All World Indexで、ACWIさんが連動する指数はMSCI All Country World Indexです。

お話をグローバル・セクターETFに戻して。
長期保有で考えると資金が集まっていないのはちょっと懸念点になります。

VTさんを選ぶ理由って、「世界に分散しているから世界がどうなっても大丈夫」という安心だと思うのです。
そもそも経済って、よくわからないし感とか。
お金持ちが分散は無知のやることだと声高らかに言っているとしても、「うまくいかないかもしれない」という不安はやっぱり怖いのです。
資産運用の失敗は、イコールお金を失うという意味だから。

でもその「安心」の中身が国や業種の偏りによって作られているとしたら、やっぱりそこには疑問を持つべきだと思っていて。

あいや。

違いますよね。
別にVTさんはウソや詐欺を働いているわけではなくて、ただ純粋に「世界順」で資産を保有しようとしているだけ。
「世界順」で並べて加重比率にしたらこうなったよというだけなのだと思います。
だから、それを理解せずに中身が偏っているのはよくないよ!と非難するのは間違い。

うーん。

VTさんは悪くないとして。
さてこまる。
セクターは偏らせたくないけれど、償還(ETFがなくなってしまうこと)の心配をしながら
「え?わたしですか?みんなと違うすばらしいETFを買い付けてるんですよね!(キリリっ」
みたいなのもアレですし。

結局構成に納得できないまま人気のETFに縋るしかないのか・・。
この理不尽かつ、つまらない資産運用の現実に、やるせなさウナギ昇りだ。

いまなら昇竜(ほにゃほにゃ)が撃てる気がするんだよ!

いや、昇龍(ほにゃほにゃ)はどうでもよくて。
このあんまりな結果でおしまいにしようかなとも思ったのですが、ちょっとだけ前向きなETFを見つけたので、そちらのETFのお話をして締めることにします。

というわけで次回に続いたりします。ごめんなさい。