宇宙の片隅の誰もしらない冒険4、ファンタシースターオンライン。

その冒険のことは忘れない。

セガさんが世に送り出した家庭用ゲーム機向けオンラインゲーム。
ドリーム・キャスト専用ソフト、ファンタシースターオンライン。
 
 
お話の続き。
ダンジョンの奥を目指すのが基本的なゲーム進行になるのですが、道中の敵を倒してつつ、ドロップ品を拾う。
そんなことを続けているとバックの中身がいっぱいになってしまいます。
仕方ないのでパイオニア2に戻るのですが、これ、結構日常の出来事になっていきます。
アイテム拾う、バックいっぱい、パイオニア2のシティに戻る。

シティにはアイテムの売買が行えるショップと、アイテムを山ほど仕舞って置ける倉庫があります。
持ちきれないアイテムを売却したり、倉庫に預けたりするにはシティへ戻る必要があったのです。

オフラインだと「めんどうかも」な出来事なのですが、オンラインだとまた意味が違ってくるんです。

当時のファンタシースターオンラインでは、ルームに行きずりのひと同士でパーティーを組むことが多かったんです。
いちおうパスワードで鍵をかけられるのですが、自由に出入りする方がひとが集まりやすいので鍵無し部屋が多かったと思います。
そしてシステム上、アイテムって拾ったひとのバックに入るんです。
当たり前なのですが。

するとほら、やっぱり前衛の方が拾うアイテムが多い。
敵と直接戦闘するので、敵のドロップ品は拾いやすいため。
で、バックがいっぱいでシティに戻るのですが、流石にじぶんの倉庫に入れると区別ができない。

そこで、拾ったもの置き場を決めて、そこに各自が置いていく。
最大いくつだったろう?100個くらいは床に置けたような気がします。
最大数を越えて置こうとすると警告音が鳴って、それ以上置けなかったのかな。
  
 
そして、パイオニア2のシティには冒険後にアイテムの山が築かれるのです。

「ちょっとまって、アイテムいっぱいだから街に戻るね」
「いってらっしゃーい」
「ゲート開いたげるよー」
「ありがとー」

みたいな会話が冒険中にはよくありましたっけ。
ファンタシースターオンラインでは1回の冒険が1時間以上かかるケースが多かったので、途中休憩のタイミングにもなっていた気がします。
誰かが休憩を提案するというよりも、アイテムを置いてくるねっていう自然なやりとりが、休憩を言い出すタイミングとしても丁度よかったのだとも思います。
その間待っている方もトイレにいかれたり、飲み物を補充されたりする方もいらっしゃいました。
そこから何気ない会話に花が咲き、「あ、ボス倒さなきゃ!もうテレホタイムおわっちゃう!」なんてことも多々あり。

ファンタシースターオンラインの世界では、惑星ラグオルから帰還する際には出発地点のワープゲートを使うか、携帯できる使い切りのテレパイプと呼ばれるアイテムを使用します。
こう、真鍮状に光の囲いが出来て、その中でボタンを押すとびゅーんとパイオニア2のシティへ転送されます。
このテレパイプのゲートは1プレイヤーにつき1つだけ開くことができて、新しいゲートを開くと前のゲートが消える仕様だったと思います。

これを使ってですね。
待っている側のメンバーが悪さをしたりもしました。

「待っている間進めておくねー」
あたりがはじまりの合図。

パイオニア2のシティから戻る際は、以前開いたゲートを使うか、スタート地点のワープゲートを使うしか方法がありません。
そこで、現地に残っているプレイヤーが現在地で新しくテレパイプを使い(他のプレイヤーのゲートは個別に扱われる)ゲートを開いてあげるのが効率の良い進め方でした。

さて、現地プレイヤーはテレパイプで仲間の帰還用ゲートを開くのですが、そこで考えるお時間。

何処にゲートを開いたら面白いのか?

そう!
安全な場所にゲートを開くプレイヤーさんなどいません(いたけれど)、煮えたぎるマグマの上だったり、プレス機の真下でしたり、モンスターハウスのど真ん中だったり。

「ゲート開いたよー、戻っといでー」
「ありがとー、ぎゃあああああ!!」

までがお作法。

たのしいよね。
ファンタシースターオンライン。
 
  
ボスまで倒して冒険が終わると、アイテムの山分けタイム!
これ、たのしかったなぁ。

今回は沢山出たねーみたいな会話をして。
それ以上に死んだよねーみたいなことで笑って。

アイテムはアイテム・コンテナと呼ばれる色分けされているのですが、緑が消耗品、青が武器、茶色が防具、赤がレアでしたっけ?ちょっと忘れ気味。
ルームに集まるひとごとに整理してあったり、ごちゃまぜだったり様々なのですが。
大体は最初に順番を決めて、ひとり1個ずつ受け取る形が多かったかな?
どうしても特定のアイテムが欲しいひとは「これちょうだい!おねがい!」って交渉を始めたり。
被る場合はメセタ・ジャンケンと呼ばれる勝敗を決める手法がありました。

メセタというのはゲーム内通貨のことで、ファンタシースターオンラインではメセタも床に置けました。
床に置きさえすればどんなものでも受け渡しができますので、メセタの受け渡しはメセタを床に置くことで行っていて。
これがどうジャンケンにつながるかというと、金額をグー・チョキ・パーに置き換えます。
1メセタはグー。2メセタはチョキ、3メセタはパーといった具合。
このメセタ、遠巻きにはいくらが置いてあるのかがわからないので、お互いに離れた位置に置いて勝負となります。

わたしは自掘派(レアはじぶんで拾ったものだけを使うひと)だったので、レア・アイテムは基本欲しい方に譲っていましたが、みんな気の良い方が多くて。
大抵「これほしい!なんでもするから!」という方がいらっしゃると、快く譲ってあげていました。
あとは種族によって装備できない武器がありましたので、そういったものは装備可能な方に優先して差し上げたり。

ファンタシースターオンラインはハクスラ系のゲームでしたので、ドロップするアイテム毎に異なる性能が付与されていました。
特定の属性の敵に対して強かったり、敵を凍らせる効果など特定の効果があったりしたのです。
これが、見かけは同じ武器なのだけれど、その中でも特別な一品を生み出していて、武器を収集する楽しみが広がっていました。

そうそう、装備する全ての武器の絵が異なりましたので、ファッションの要素でもあって。
セイバーやソード、ランチャーやスライサー、ハンドガンやナックルにライフル、ダブルセイバーにロッドやマシンガン。
いろんな武器がありました。

夏はマシンガンという名言もここで生まれていた気がする。
いみわからないけど。 

実はファンタシースターオンライン。
フリーズバグがあり、プレイヤーキャラがロストすることがありました。
(中さんも某イベントでごめんねって認めてた)

ロストというのはキャラクタの情報が消えてしまうことで。
今まで育てたキャラクタの経験値も、拾い集めたアイテムも、全部消えてしまう状態です。

遭遇したら目の前が真っ暗になってしまう状態。

でも、そんな身の上の仲間がログインしようものなら、「ちょ、ちょっとまってなさい!」って。
皆で寄ってたかってお宝アイテムを押し付け合いです。
これもあれも、どれもこれも、もってけもってけ。

レベルが1になっちゃった?
「これから朝までスパルタで鍛えちゃるから!」って。
「わたし達がついているから!」って。

思い出のアイテムを失ってしまうことは、悲しいことだったけれど。
そこには、アイテムよりも大切なものがあって。

わるい子も沢山いました。
ですがこの世界には暖かいひと達もまた、沢山いました。
 
 
大体頭からエンディングまでプレイすると2から3時間くらいだったのかな?
強い装備とか強クラスであればもっと速かった気もしますが、わたしはチャットでダラダラ進む派(かつポンコツ)だったのでいつもそんな感じでした。

ファンタシースターオンラインでは最終ボスを倒すとエンディングが流れるのですが、この時にスタッフロールの横に戦場のワンシーンみたいなカットが絵で入るんですね。
3Dモデルを使った絵になるのですが、それが自キャラクターになっていたりするので、ちょっと感傷深くなったりして。

あと、パーティーを組んでプレイしていた場合は集合写真のような絵が最後に表示されるんです。
それぞれがポーズをとって、名前も入ってましたよね、確か。
んーと、ドリームキャスト版はスクリーンショット機能なかったよね?あったっけ。
何か残っているイメージというか、ビジュアルメモリには記録されなかったような。
当時だから写メっぽいものはあったと思いますが、まだまだブラウン管の時代でしたので、そこまでガンバって残さなかったかも。

のちにWindows版がリリースされて、ばんばんスクリーンショット撮りました。
むふー。

スクリーンショットといえば。
先にも書いた記憶がありますが、ファンタシースターオンラインにはメールの機能がついていました。
ログインしていない時の受信も、過去の履歴も(上限はあります)ちゃんと保存される優れもの!

もうどこのメニューから操作するのかは思い出せませんが、メニューを開いて、フレンドと交換したハンターズカードを相手先として選ぶ感じです。
ソフトウェア・キーボードも内蔵していましたので、ドリームキャストにキーボードを接続しなくてもちゃんと文字が打てました。
そいえば、短いセリフをショートカットとして予め登録しておいて、ショートカットメニューから少ない手順で出せる機能があって。
キーボード使えないひとや、タイピングが遅い方などが「チャットおそいです」とかショートカットに入れておいて初対面のひとに使うという文化もあったような記憶。

あ、記号を組み合わせて絵を作るシンボル・チャットみたいなものもありましたっけ。
これもショートカットの一種で。
丸とか四角とか、点とか線とか。
それらを組み合わせてシールみたいに絵(アイコン)表示できるんです。
文字のチャット代わりに相手に意思を伝える手段として有用でした。
ガオーとか、クゥーンとか、ピピーッ!とか、派手なSEも付けられて、ボス戦のはじまりであったり、やられてしまった時だったり、ピンチの時であったり。
新しいひとがルームに見えられた時の挨拶にも使ったりしてましたっけ。
絵だと言語の違いを気にしなくてすみますので、外国の方とのとっさのコミュニケーションにも便利ですもんね。

みんなそれぞれの境遇でありながら、なんやかんやでひとと戯れに来ていたんだなって。
今にして思います。
 
 
あ、メールのお話でですね。
ファンタシースターオンラインはアクションRPGなので、基本ゲーム中はうろうろしたり、ふらふらしたり、パンパンするのですが、メールを受信すると画面上部にメール・アイコンが点灯します。
ピロリって音と共に。
もう何をしていてもお構いなしに受信するのです。

うん。

でもやっぱりメール。
うれしいんですよね。

戦闘中でも移動中でもピタっと立ち止まって本文を確認しちゃう。
そこまで急ぎの連絡手段ではなかったと思うのですが、何ででしょうね。
受信したメールはその場で確認しなければいけない感みたいな。
あ、オンラインゲームだから、比較的長期の予定的な話題では使っていなかったからなの、かな?
手を貸してほしいであったり、一緒に探検いこーよーのお誘いだったり。

手を貸してほしいと言えば、複数のキャラ持ちさんだとアイテム移動のご相談がよくあって。
ファンタシースターオンラインでは単独ではキャラクタ間のアイテムの移動ができない仕様だった記憶です。
アイテム倉庫もキャラクタ毎に別れていたのかな。

なので、複数キャラ持ちさんがキャラクタ間でアイテムを移動させる場合はオンライン上での2つの方法しかなくて。
1つはフレンドさんにアイテムを渡してから、じぶんのキャラクタを入れ替えて受け取る方法。
2つ目の方法はルームを作って、そこにフレンドさんに残ってもらい(ルームを維持するため)、渡したい側のキャラクタのアイテムをシティの床に並べ、受け取らせたいキャラクタでルームに戻ってきて拾うという方法。
2つ目の方法はフレンドさんが回線切断などで落ちちゃうと床に置いたアイテムが消えちゃうのだけれど、本当に貴重品だけフレンドさんに持っておいてもらうという保険でカバー。

なんだろう、文章にしてみると共有倉庫とかあれば解決だよねという気もしつつ。
何かを実現するために知恵と工夫とコミュニケーションで解決するのがファンタシースターオンラインになっていて。
当時は不便だとは思わなくて。
信用できる相手を作ることが、キャラクタ間のアイテム移動の手段で。
相手に依頼されるということは、じぶんが信じてもらえているということでもあったわけだったりもして。

そんなアイテム移動の依頼のメールもひっくるめてメールとかバンバンくる日々。
たのしかったな。

探検中によく立ち止まるひとは人気者さん!っていう不思議なバロメータ。
ショートカットに「ごめん、メール来たので先にいっててー」というセリフも完備するのがお作法だったりね。
この人気者さんめーって、みんなで冷やかすのもまた作法で。
 
 
ちょっと長くなってしまったので次回に続くよ。